矯正歯科治療のリスクと限界について
- 歯痛
装置装着後2〜3日、痛みを感じることがあります。これは歯が動く際の正常な反応なので心配ありません。 - 発音障害
歯の裏側に装置がつくと慣れるまでサ,タ,ラ行が話しづらくなります。装置は必ず慣れますのでご安心ください。 - 歯肉退縮
歯を動かすことで歯肉が下がり、歯根が露出することがあります。 - 顎の関節痛
現代人の顎の関節は弱くなっており、口が開けにくかったり、音がしたり、痛みを感じる人が増えています。矯正治療が原因ではありませんが、治療中にこのような症状を起こす場合もありますので、そのような時にはご相談ください。 - 歯根の癒着
歯がもぐっている場合など、時として、歯の根と顎の骨が癒着している場合があります。このような場合には、歯を動かすことができませんので、外科手術による移動が必要になる場合があります。 - 抜歯について
当院では可能な限り非抜歯での治療をして行っております。しかし歯と顎のバランスが取れない場合などには抜歯による治療を選択することもあります。その場合はむし歯の処置歯や歯の根が短いなどの問題のある歯を抜歯するように考慮いたしますが、やむを得ず健全歯を抜歯することもあります。 - 治療期間
歯の動くスピードには個人差があるため、治療期間が予定より変更されることがあります。また、治療期間は患者さんの協力度によっても変わってきます。 - 顎骨の成長予測の限界
お子さまの身長が将来何cmになるのか判らないのと同じで、成長期のお子さまの顎の骨がどれだけ成長するかを正確に予測することは不可能です。現在矯正歯科医にできることは、自然な顎の成長を阻害している歯列不正を治し、顎骨が健全に成長しやすい環境を整えることと、管理をすることです。 特に受け口の人などでは、治療中、治療後に下顎が著しく成長することがあり、矯正治療だけでは十分な対応ができなくなることがあります。このような際には、本人が希望すれば外科手術を併用する場合があります。